Behind the scene

映画とか音楽とか本にかんして。ブログ名はptpのアルバムから。

Remember the name ―― Their name is "Pay money To my Pain"

 最近(と言っても数ヶ月前ですが)、Pay money To my Pain(PTP)のおすすめの曲19選!伝説のボーカルKを知っていますか? - ムチャーチョというエントリが投稿されました。上のエントリの選曲もすばらしいのですが、P.T.P.を知らない人にいきなり19曲だと少しひるむと思います*1。そこで、ここではさらにしぼって入門編3曲と応用編2曲をあげたいと思います。選曲にはいくつかの基準*2がありますので、実際に私が好きな曲、よく聞かれている曲、読者の好きな曲が入っているかはあまり考慮していません。むしろまだP.T.P.を知らないという人のために本記事は書かれています。

 

  さて、曲紹介に入る前に少しだけP.T.P.の紹介を少しだけさせてください。Pay money To my PainはK(Vo)、PABLO(Gt)、T$UYO$HI(Ba)、ZAX(Dr)の4人*3で2004年に結成したバンドです。それからおよそ9年間、ボーカルのKが心不全で急逝しZepp TokyoでのLive「From here to somewhere」まで、時代を駆け抜け多くの作品を手がけてきました。その中で多くのミュージシャンに影響をあたえ、ラウドロックを牽引し、多くのファンをとりこにしてきました。本エントリは(というよりも本ブログは)そんなP.T.P.をひとりでも多くの方に知っていただくため書かれております*4。では少し長い前置きになりましたが、彼らの世界にどっぷりつかっていきましょう!

 

【入門編】

 入門編ではP.T.P.の曲をそのハードロック度で3つに分類し、徐々に激しくなるように配置しました。気に入った曲がありましたら脚注のほうに似たテイストの曲を記しておきますので聴いてみてください。

 1曲目は『Pictures』です*5。私は楽器を触ったことすらないのでかっこいい解説はできませんが、最初のさわやかなギターサウンドから奥ゆきのあるリズム隊と語りかけるようなKの歌声。本当にかっこいいです。

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 2曲目は『Weight of my pride』です*6。僕はP.T.P.のメンバーだとZAXが一番好きなのですが、低音でもかなり響くサウンドをだせるドラマーを私はあまり知りません(そして彼はその数少ないひとりです)。後この動画、Kが楽しそうに歌っていて本当にかっこいいです。

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 3曲目は『Deprogrammer』です*7。同じアルバムに収録されていて、同じくらい激しい『Greed』と迷ったのですが、P.T.P.の激しい曲特有のダークな感じと、彼らの、とくにKの原風景である攻撃的な一面を知ってもらう1曲としてこちらを選びました。書いたとおりダークで攻撃的でありつつも、どこかもの悲しい雰囲気のこの曲はまさにP.T.P.だけの曲といえるでしょう。本当にかっこいいですね(3度目)。

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【応用編】

 さて、ここからは応用編です。ここではP.T.P.の曲を直接取り上げるのではなく、その周辺の曲、その前後の曲を紹介します。つまりP.T.P.結成前の曲と結成後の曲をひとつずつ取り上げたいと思います。そこではP.T.P.がどこから来て、どこを目指し、誰に何をどのように託したのかのヒントが潜んでいるはずです。

 では1曲目の紹介をば。私は先ほど「Kの原風景」と書きました。そこで私が念頭においているのはGUN DOGというバンドです。このバンドはP.T.P.の結成前にKがボーカルをつとめたバンドで、寡作ではありますがこちらもまた名曲ぞろいです。ここでとりあげた『imaginary high』は重厚なサウンドにリズミカルなリリック、そしてダークでしかし一抹の寂しさを感じさせる1曲。

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 最後に取り上げるのは、NoisyCellというバンドです。彼らは2007年に結成し、2014年にP.T.P.と同じレーベルにあたる vap よりデビューしました。彼らのサウンドプロデューサーをつとめるのはP.T.P.のギター担当だったPABLOです*8。ここで紹介する『Innocence』は最初に紹介した『Pictures』のようなさわやかで、しかし奥ゆきのあるサウンドを奏でつつ、P.T.P.のようにある時期のロックミュージシャンが持っていた内省的で非社会的*9な歌詞を語りかけるように歌います。ここでは”I"と”You"の問題だけが問われているのです*10。しかし、こちらの問題を展開すると長くなるのでここでは割愛しましょう。

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 以上がP.T.P.を中心にすえた、彼らの音楽的射程の紹介のほんの入り口になります。ここでは触れることのできなかった彼らの先達が、また彼らの影響をうけて新たな音楽を切り開こうとする者たちがまだまだ沢山いるはずです。もちろんまだまだ私の知らないP.T.P.の世界が、広大にひらけているはずです。ここから先の PTP World の探索は皆さん自身の足でおこなっていただきたい。重要なのはただ1つ。Remember the name.

 

*1:P.T.P.は全ての作品が名曲なので熱意は伝わりまくりましたが笑

*2:一応記しておきますと、

(1)CDを買わずとも聞けるように動画アーカイブサイトに公式よりアップされていること

(2)CDを買いやすいように1つのアルバム(Remember the name)に全て入っていること

(3)応用編ではよりディープなP.T.P.の世界を見てもらうため、かなりアクロバティックな選曲をおこないました。興味のある方はあわせてどうぞ!

*3:初期には加えてJIN(Gt)を含めた5人組でした。

*4:またボーカルのKの逝去から5年が経とうとしている今、個人的な整理と慰霊もこめておりますが、こちらはあまりに個人的な感情ですね。無視していただいて結構です

*5:他にGift、Rain、Innocent in a silent room、Out of my hands、This life、Another day comesあたりがオススメです

*6:他にLast wine、Drive、Sweetest vengeance、Butterfly soars、From here to somewhereなどを聴いてみてください。

*7:下に記しましたGreedに加え、Paralyzed ocean、Unfogettable past、Against the pill、Wallow in self pity、13monsters、Atheistなどなど

*8:彼は他にもAnother Storyというバンドの2ndアルバムのサウンドプロデュースをおこなったり、岡崎体育のギターを担当したり、後私の記憶が正しければ初音ミクのLiveのギターを担当したりと、かなり手広く仕事をおこなっております

*9:反社会的(=パンク)ではなく非社会的という点が重要だと考えます。

*10:歌詞中には”We"という単語がいくどか現れますが、これの意味するところは私とあなたでしょう